栄ユナイテッドクリニックはED（勃起不全・ぼっきふぜん）、PE（早漏症・そうろうしょう）の専門外来です。ED治療薬としてバイアグラ・レビトラ・シアリス、早漏治療薬としてプリリジー（主成分：ダポキセチン）やリドスプレーなど、患者様の症状に合わせた最適な治療薬の処方を行っております。今回は早漏治療薬（そうろうちりょうやく）について、効果や服用方法などについて記述していきたいと思います。
早漏症とは
英語ではPE（Premature Ejaculation)と呼ばれる早漏症は男性の性機能不全で、性行為の際に射精をコントロールできない状態を表します。国際性機能学会では早漏症について、「常に、またはほぼ常に挿入前または挿入後1分以内に射精することを特徴とする男性の性機能不全で、ほぼすべての膣挿入において射精を遅らせることができない症状、さらに欲求不満や煩わしさ、苦痛、または性的親密さの回避のような負の影響をもたらす」と定義しています。つまり、早漏症によって意図に反して短時間で射精してしまうことにより、自分自身に対してストレスを感じたり、パートナーが満足する前に射精してしまうことにより、パートナーとに関係に不和が生じるなど、多くの負の影響がもたらされるということがわかります。
早漏症の原因
早漏症は、精神的要因と身体的要因に分けられます。精神的要因の中には性行為を上手くやらなければならない、射精まで長くもたせなければいけないなどのプレッシャーに起因する、性行為そのものに対する不安、他にも仕事や人間関係など日々のストレスも要因の一つとして挙げられます。また、一度性行為で失敗したり性行為中に意図せず射精してしまうなどの失敗体験から、性行為に対してマイナスのイメ―ジを払拭できず、次も失敗してしまうのではないかという予期不安に繋がり、早漏症のさらなる悪化をもたらす場合もあります。
身体的な要因は性行為に不慣れなことが原因で、性的刺激に対して過剰に反応してしまうことから意図せず射精してしまい、それに対して不安を感じることから早漏症の悪化を招くことが一つの原因として挙げられます。また、包茎の人の場合は、亀頭の刺激に対して過剰に敏感になってしまうことから、早漏症を招きやすくなります。加齢により射精をコントロールする射精管閉鎖筋が衰えてしまうことで、早漏症が起こってしまう場合もあります。この場合、射精に関わる筋肉だけでなく、性機能自体も低下している場合も多いと言われています。
早漏症治療薬について
経口の早漏治療薬として代表的なものではヤンセン・シラグ社によって開発されたプリリジー（主成分：ダポキセチン）が挙げられます。プリリジーは多くの国で認可されており、早漏治療薬として安全性と有効性が確立されています。世界各国で数百万人以上の処方実績を持ち、名実共に絶大な人気を誇る早漏治療薬と言えます。経口の治療薬としてはSSRI（選択的セロトニン再取り込み阻害薬）のパキシル（主成分：パロキセチン）が従来の早漏症治療薬として適応外使用される場合もありますが、射精の延長時間で比較すると、プリリジーの方が圧倒的な効果を持つことは明らかです。
早漏症治療薬にスプレータイプのものもあります。リドスプレーは必要量を陰茎に噴霧することで、陰茎の感度を低下させ、射精に至るまでの時間を延長させる効果があります。スプレー後、シャワーなどで陰茎を軽く洗い流して使用します。効果の持続時間は約2時間程です。
早漏治療薬プリリジー（ダポキセチン）の服用方法
プリリジーは一般的なお薬と同様に、水やぬるま湯で服用してください。プリリジーとアルコール類と一緒に飲んでしまうと、頭痛や動悸、吐き気、発汗など、強い悪酔いのような症状が出ることがあるので、お酒との併用は控えましょう。服用後、効果発現まで1時間程の時間を要します。その為、性行為の1時間前には服用しておくことが望ましいです。効果の持続時間は2時間～5時間程ですので、タイミングに合わせて服用してください。
プリリジーの効果
プリリジー（ダポキセチン）の射精延長効果については、60mg内服で54秒から4分11秒へと、約3～4倍の延長効果が認められています。さらに、その効果を受けてパートナーの満足度も2倍に上昇したというデータがあります。またプリリジーの特徴として使用する度に効果が増強することがわかっています。その為、1回だけで効果判定せず、最低でも6回程使用されることを推奨いたします。
個人輸入の危険性について
早漏治療薬に限った話ではありませんが、通販やインターネットで購入できるものには偽造品が含まれていると言われており、その割合は実に6割以上にも及ぶと言われています。これらの偽造品には薬の主成分が十分な量含有されていなかったり、中には身体に重篤な健康被害をもたらす不純物が混入されている場合もあり、誤って服用してしまうと大変危険です。ED治療薬、早漏症治療薬、AGA治療薬などの購入を検討されている方は、必ず専門のクリニックなどを受診し、医師の診察のもと処方を受けるようにしましょう。
