不完全な勃起もEDです
EDとはどういう意味かご存知でしょうか?EDは「Erectile Dysfunction」の略称です。日本語では「勃起不全(ぼっきふぜん)」、「勃起障害」と訳されます。この言葉だけ聞くと、EDは完全に勃起しない状態を指すと思ってしまうかもしれません。しかしEDは、勃起状態を維持できずに満足な性行為がおこなえない状態も含みます。勃起して挿入しても行為の最中に萎えてしまういわゆる中折れの方や、勃起はするが半勃ちのような状態の方、性欲はあるのに勃起しない方、勃起するのに時間がかかってしまう方、また性行為自体は可能だがその満足度が低い方、性行為に自信が持てない方などはEDの疑いがあります。
現在我が国の成人男性における潜在的な患者数は、1130万人以上にのぼるとも言われており、軽度の方まで含めると1800万人を超えるという話もあります。世界では男性の5~20%が中等度以上のEDと言われています。
EDの有病率
EDの有病率は年齢とともに増加します。日本人の年齢別ED有病率は以下となります。
- 40歳前半……20%以上
- 50歳後半……40%以上
- 65歳以上……60%以上
- 70歳以上……70%以上
このデータから日本人男性の4人に1人、もしくは3人に1人はED症状を抱えていると推察されます。年代別のED有病率頻度をわかりやすく列挙します。
- 40代……4人に1人
- 50代……3人に1人
- 60代……2人に1人
- 70代……3人に2人
また日本人はアメリカ人よりEDの有病率が高いことがアメリカの疫学調査からわかっています。日本人にとってEDは決して珍しいものではなく、むしろ非常に身近な疾患です。
「EDネットクリニック.com」の調査
バイエル薬品が運営する「EDネットクリニック.com」というサイトの、EDトークダイアルに電話をかけてくる年齢の割合をみてみると、約60%が50歳以上の男性です。この調査でも、年齢が上がるほどEDの悩みを抱えている方が多いことがわかります。
興味深いのは、「EDネットクリニック.com」のQ&Aコーナーに問い合わせてくる人の約4分の1が女性パートナーである、という事実です。パートナーをさりげなく受診させたい、彼氏がEDなので何かしてあげたい、といった内容の相談が多いそうです。EDは男性の悩みですが、多くの女性もパートナーのEDに悩んでいるのです。
ユナイトクリニックでも、パートナーの女性を同伴で来院された方が何人もいらっしゃいます(男性専門クリニックですので、女性の方は外でお待ちいただく様お話させて頂いております)。本コラムではプライバシーの問題がありますのでそういった方々の来院動機等の詳細をお話することができませんが、実はED・インポテンツの悩みは性別と無関係です。
ED治療薬はクリニックで処方を
ユナイテッドクリニックでは、ED症状を自覚している方には早めの受診をお勧めしています。ED・インポテンツを相談することは最初は勇気がいるかもしれません。しかし自分1人で悩んでいても問題は解決しません。まず、真正面からご自身のEDと向き合うことが重要です。1人で悩んだり心配したりせず、気軽に当院の医師の診察を受けていただき、少しでも早くEDを克服してください。