今回は早漏防止・早漏克服法の「セマンズ法」についてです。セマンズ法はスクィーズ法とよく比較されていますが、パートナーと協力して行う早漏治療・防止法・克服法です。早漏の原因が射精を抑制するセロトニンが不足していることが分かってからは早漏治療薬プリリジー(ダポキセチン)の服用が早漏治療の第一選択となっていおり、トレーニング法はあまり行われなくなってきました。ただ副次的な効果が期待できます。セマンズ法のマニュアルを記します。(動画や画像はありません。)
セマンズ法(早漏防止法)
早漏治療とは以前から多くの男性及びパートナーの悩みの一つです。女性が性的に満足できないと欲求不満になり、男性とパートナーの関係性が悪化することが知られています。
パキシルやプリリジー等の内服薬での治療が行われる以前より様々な方法で早漏治療が行われてきました。内服薬以前の治療法は早漏防止法、早漏克服法といったトレーニングによる早漏治療が主でスクィーズ法(squeeze and pause technique)、スタート&ストップ法、セマンズ法などが知られています。早漏は男性機能障害の症状でもあります。
セマンズ法のマニュアル
セマンズ法は膣に挿入後射後、射精感が増して射精したくなったら運動をやめて射精感をなくしその後再度運動を行う方法です。射精を我慢していくというのが基本となります。またパートナーが必要です。
方法はパートナーに手でペニスを刺激してもらい、射精直前になったら手を放してもらい射精感をなくし射精しないようにします。
これを4~5回ほど繰り返し我慢したのち、最後に射精します。
手の刺激にうまく我慢できるようになったら、今度はローションなどの潤滑液を付けてパートナーに手でペニスを刺激してもらい、射精直前になったら手を放してもらい射精感をなくし射精しないようにします。
そしてローションをつけ手で刺激されても我慢ができるようになったら、女性器への挿入に移ります。
女性が上位の騎乗位の態勢で挿入し、女性に動いてもらい、ペニスを刺激します。射精感が出てきたら中断し射精感をなくし射精しないようにします。
これを繰り返していくことで、徐々に射精までの時間が長くなり、早漏を改善していくことができるのです。
セマンズ法は早漏改善効果が高い?
セマンズ法の方が女性との刺激になれることができるので、心因性早漏には効果が高いとされています。射精を我慢することはとてもつらいことですが、パートナーの協力のもと早漏治療を行える点ではパートナーの満足度も改善すると思われます。ただし協力が得られない場合やパートナーに早漏であることを告白できないときには服用治療のみとなります。(早漏治療は内服治療が第一で早漏防止法、早漏克服法などは補助的なものとお考えください。)
プリリジーとセマンズ法
プリリジー(ダポキセチン)は射精時間が3~4倍延長させ、女性の性的な満足度を2倍に高めることが分かっています。パートナーとの協力で行うセマンズ法とプリリジー30mg錠・60mg錠の服用で自身の満足度、パートナーの満足度も大きく改善するのではないでしょうか。
*プリリジー30mg錠の画像