ダポキセチンとは
栄ユナイテッドクリニックでは、男性の悩みであるED（勃起不全）、PE（早漏症）、AGA（男性型脱毛症）の治療薬剤を取り揃えています。男性専用のクリニックですし、料金も初診料や診察代を頂いておりませんので安心してご来院いただけます。
今回は早漏症（Premature Ejaculationの頭文字からPEと呼びます。）の治療薬「プリリジー」の主成分名である「ダポキセチン」についてです。ダポキセチン60mgの効果や副作用、気になる持続時間や個人輸入の注意についてのお話です。
早漏の現実
まず、早漏とはパートナーが性的満足しないうちに男性が射精してしまう事や、自分でコントロールできず射精してしまう事です。しかし早漏の明確な射精時間があるわけではなく、「膣内挿入後30秒で我慢できず射精してしまう状態」や「1～2分で射精してしまう状態」等、一様とは言えません。日本人の2人に1人、3人に1人が早漏と言われています。コンドームメーカーのデュレックス社が26ヶ国に「挿入時間と満足度」に関する調査を行った所、挿入時間21分以上で満足したと回答したのが全体の56％と最も高い数字となったそうです。これは女性が脳で「感じる」からですが、現実に日本人の平均挿入時間は3～9分。日本人女性1000人を対象に小学館の行った「挿入から射精までの希望時間」の調査では約15分という結果になりました。このように、現代社会では多くの男性が早漏に悩まされていますが、ダポキセチンはその多くの男性の役に立ってます。元々ダポキセチンはヤンセンファーマ社（本社ドイツ）がうつ病の治療として開発した抗うつ剤ですが、うつの治療を受けていた患者に射精時間の延長効果があったことから早漏改善薬として注目され、更なる研究と開発が進められてきました。近年ではヨーロッパ諸国をはじめとする世界中の多くの国で認可が下り、安全性が高い成分として周知されています。現在日本では早漏治療薬（ダポキセチン）は未承認ですが、厚生労働省厚生局では専門クリニックや一部の病院で早漏治療薬（ダポキセチン）の処方を許可しています。
作用機序
早漏の原因は「心因性」や「器質性」等様々ですが、挿入から射精までの速さはセロトニンという脳内神経伝達物質が関係しています。セロトニンは多くの感情やストレスに反応するノルアドレナリンという副腎皮質ホルモンを抑えて精神を穏やかにします。このノルアドレナリンが過剰に分泌されセロトニンの分泌量が少ない状態や、ノルアドレナリンの異常分泌でセロトニンの分泌が追い付かず射精のコントロールが出来きなくなることが早漏になる原因と言われています。ノルアドレナリンがストレスに反応して増加する為、性行為や早漏に対する不安がノルアドレナリンの分泌を増加させてしまいセロトニンが追い付かなるので、セロトニンの分泌増加を助けることが早漏改善に繋がります。ダポキセチンは上記の通りSSRI（選択的セロトニン再取り込み阻害薬）という抗うつ剤の一種でしたが、早漏改善の有効性が認められ早漏治療薬としての研究開発がされました。ダポキセチンは、このセロトニンの再吸収を阻害する事でセロトニンの濃度を高め、ノルアドレナリンの過剰分泌を抑制し射精時間を延長するという作用です。ダポキセチンが他のSSRIと異なるのは性的興奮を引き起こす射精中枢に直接作用することで性的興奮を抑制し、射精の遅延に効果がある点です。抗うつ剤から開発されたダポキセチンは世界で初めて「早漏治療薬」として早漏治療を目的にした薬です。効果に個人差はありますが射精時間が最大3～4倍程延長し、60mgを投与した男性には4倍以上の射精時間延長効果が現れたこともあったそうです。適宜服用で時間延長効果があると報告されています。
ED治療薬との併用
ED（勃起不全）の方の中でも約30％が早漏を合併する可能性があり、ED治療薬とダポキセチン（プリリジー）を併用可能です。ED治療薬のタダラフィルとダポキセチンを混合したタダポックスというジェネリック品もあり、行為の1時間前に服用する事で長時間ED改善効果があります。副作用として下痢や腹痛などがありますが個人差がある為、安易にインターネットのwiki等で判断せずに専門のクリニックや医療機関で相談することをお勧めします。ダポキセチン自体としては体内で吸収されやすく即効性があるので、性行為の1～3時間前に服用していただきます。効果の持続時間が5～6時間程度で24時間後には体外へ排出されます。ダポキセチンと一番相性の良いED治療薬はバイアグラ(シルデナフィル)となり、しっかりと硬さをだす事で感度が落ちるため、射精時間の延長にも繋がります。
副作用
ダポキセチンは世界各国で臨床試験を実施されており、早漏改善の効果と共に安全性が実証されています。現在60ヶ国以上で認可されており、特に認可が厳しいヨーロッパ諸国で広く利用されています。もちろん薬ですので次のような副作用が出る場合もあります。
・めまい・腹痛・吐き気・下痢・嘔吐・疲労感・眠気・多汗・口渇
等が報告されています。上記でも触れましたが、服用から24時間で体外へ排出されますので副作用は発生率が低いと言われています。気になる方は服用前にコップ一杯を目安に多めの水を飲むことで副作用に効果的です。また、服用時の注意が「アルコール」です。ダポキセチンの服用において飲酒するとアルコールの副作用が高まる傾向がある為、服用後の飲酒は避けてください。ED薬でもアルコールの影響を多少受けますが、ダポキセチンの場合アルコールの副作用で吐き気や失神、めまいや眠気などのリスクを増長させます。他にも基礎疾患など、持病をお持ちの方は服用に際して医療機関で相談することをお勧めします。ユナイテッドクリニックにご来院いただければ、不安なことなど医師との相談もできますのでお待ちしております。
偽造品に注意
ダポキセチンはヨーロッパ諸国をはじめとする世界各国では認可が進んでいますが日本国内では未認可の為、購入先が限られています。海外からのネット通販や個人輸入で入手する方法があるようですが、ネット通販の約6割が偽造品や粗悪品という報告があります。実際、厚生労働省から許可を得ているのは一部のクリニックや医療機関でしかないので、ドラッグストアや薬局では購入できない事から安易に個人輸入代行を利用する方がいるようです。外見だけでは偽造品や粗悪品の見分けがつかない分、危険です。主成分が違ったり、成分自体入って無かったり、一番危険なのは全く違う成分で思わぬ副作用がでて重大な健康被害が起こる事です。必ず医療機関にて医師の処方があることをお勧めすると共に、ユナイテッドクリニックでは必ず医師の診察がありますので不安なことがありましたらお気軽にご来院お待ちしております。
