コラム

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2022.03.07

EDとパーキンソン病

パーキンソン病とは?

みなさんはパーキンソン病という病気をご存知でしょうか?脳内のドーパミン不足の結果、相対的にアセチルコリンが増加することで、錐体外路症状(筋肉の協調が取れない状態)を示す進行性の疾患です。筋肉の協調が取れなくなるため、安静時に手足が振るえたり、筋肉の緊張が亢進したり、動作の開始が遅れて運動が遅くなったりといったパーキンソン病特有の症状が出現します。神経変性疾患の中ではアルツハイマー病に次いで多い病気で、わが国での有病率は人口10万人あたり100~150人と推定されています。発症年齢は50~65歳に多く、高齢になるほどその割合も増加します。著名人ではマイケル・J・フォックスやモハメド・アリもパーキンソン病であることを公表しています。

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パーキンソン病は高頻度にEDを合併します

一般的にはあまり知られていませんが、パーキンソン病は運動機能の障害だけでなく、自律神経障害に伴う性欲の低下、性交渉の低下、絶頂感の低下、ED(勃起不全)などの性機能障害を高頻度に引き起こします。

ドーパミン作動薬による性欲亢進

パーキンソン病と診断されると治療を始めることになりますが、治療薬であるドーパミン作動薬には性欲亢進作用があることが知られています。正確に言うとこの性欲亢進作用はドーパミン作動薬の副作用です。性機能障害を伴うパーキンソン病の治療にはドーパミン作動薬が第一選択となります。ドーパミン作動薬により性機能障害も改善され正常化する可能性がありますが、正常範囲を超えた異常な性欲亢進や取り付かれたような衝動的な性的態度を引き起こすことがあります。このような治療薬の服用に伴う性欲亢進や衝動的な性行動を起こす確率は報告によりばらつきはありますが、パーキンソン病患者の2~8%に認められるとされているので注意が必要です。

運動障害は性行為の妨げに

パーキンソン病による手足の震えや筋肉の緊張亢進などの運動機能の障害はスムーズな性行為の妨げとなります。通常パーキンソン病の治療薬は、 日中の活動がスムーズにできるように服用のタイミングが考えられている場合が多いと思われます。個人差はあるとは思いますが、性行為は夜間に行う方が多いと考えられるので、性行為時の運動機能障害の増悪は深刻な問題です。性行為を行う上で、治療薬の服用タイミングを主治医と相談することは非常に重要だと考えます。

パーキンソン病の方でもED治療薬は服用できます

パーキンソン病の方でもED治療薬のバイアグラ、レビトラ、シアリスは服用可能です。?ただし、 自律神経障害である起立性低血圧(立ちくらみ)の増悪が認められる場合があるため、容量には注意が必要です。パーキンソン病に伴う性機能障害は、主治医とのカウンセリングと、適切なドーパミン作動薬及びED治療薬の服用で克服できる可能性があります。

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